スーパーボックスカルバートの概要
スーパーボックスカルバートは、部材にＰＲＣ構造を導入して部材断面形状を凹型にしています。各部材の軽量化が図れ、大型断面を経済的に、構築可能としたボックスカルバートです。
ＰＲＣ（PRESTRESSED REINFORCED CONCRETE）構造とは、許容範囲のひび割れ条件を満足するようにプレストレス力と鉄筋で補強されたコンクリート構造です。ＲＣ構造とＰＣ構造の中間領域の構造であり、両者の特徴を兼ね備えた合理的な構造です。
- 現場打ボックスに近い自由度で構築
１００㎜ピッチで、内空幅１３.０ｍ、内空高９.０ｍまで対応ができます。１°単位で７０°までの斜角に対応ができます。 - 現場打ボックスと同額程度で構築
プレキャスト部材の断面形状を凹型にし軽量化を図り現場打ちコンクリートを併用することにより現場打ボックスと同額程度で構築ができます。 - 高い安全性
ボックス本体を頂版、側壁、底版に分割ユニット化し重機で施工するため、作業足場の単純化、支保工の不要、高所での足場作業が減少できます。 - 高い剛性体
頂版、側壁ともアンボンドＰＣ鋼材を用いたＰＲＣ構造を採用し、頂版と側壁の上下連結もＰＣ鋼材の緊張による施工方法を採用し、高い剛性の構造体を形成できます。 - 大幅な工期の短縮
頂版、側壁をプレキャスト化したことにより、煩雑な配筋作業、型枠の組立、撤去を簡略化し短時間でボックスを構築できます。 - 熟練工の低減
頂版、側壁をプレキャスト化したことにより、鉄筋工型枠工、足場工などの熟練を必要とする作業員を低減できます。 - 建設廃材の大幅な削減
プレキャスト製品のため、施工現場の建設廃材を大幅に削減できます。 - 最適形状での設計
１函梁毎に形状、材料を吟味し最適形状での設計が可能です。高土被り（3.0m以上）にも対応できます。
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